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この世界の真理について語ってみる
人間は生きている間に、どこまでこの世界を理解できるのだろうか?さまざまなテーマを文章にしてみる自分のためのメモ帳
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36.疑似体験が未来を救う
 「あの頃の若い時代にもどったなら、もっといい人生をやり直せるのになあ」と思う人は多いと思います。その理屈は、現在のうまくいってない自分を体験することによって、やり直しの効くと思える若い時代の価値が上がることを意味します。

 しかし若い頃に戻っても現在の自分の記憶も一緒に連れて行かないと、元の同じ人生を歩むだけです。ビデオテープを巻き戻すような物です。

 こういう話を聞きました。タバコをなかなか辞められない人が大勢います。その中で何人かを選んで自分が肺ガンになるという疑似体験をさせる試みがあったそうです。本物の医者と病院を使って本物のガン患者に接するように何日かをリアルに過ごすのです。

 最初は擬似的なものだと分かりますが、どんどん五感で体験することによって、まるで自分が本当のガン患者で余命があと僅かしかないと錯覚するようになっていきます。

 この疑似体験でほとんどの人がスパッとタバコを辞めたそうです。本人からすれば、実際にはガンになって死なない訳ですから、死の淵から蘇ったように感じたでしょう。たぶん喜んでタバコを辞めたのかもしれません。

 これは現在より最悪な状態を体験することによって、それが新しい比較対照として五感に刻み付けられ、今の価値が上がることを意味します。つまり実体験で痛みを伴わずに、今のありがたみを実感できるという試みです。

 今後は科学の発展によって生きることが楽になる程、そのしわ寄せとなって心の病や生きていることの実感がなくなっていきます。そういった時に、この疑似体験という分野が威力を発揮するかもしれません。

 この分野はゲーム産業が牽引していくでしょう。今までは画面を見ながら操作するだけですが、どんどん五感を使った刺激的なゲームになるはずです。

 疑似体験教育システムによって、どんどん厳しくて新しい比較対照を五感に刻むことによって不足な感覚を補って、極端な失敗を未然に防ぎ、穏やかな波での成長を実現できるのではないでしょうか?

 良く考えれば、これは失敗した自分の未来へ行けるタイムマシーンといえますね。

この記事に対するコメント

生きることがあたりまえの日本では、生きていることの実感がなくなっていき、簡単に傷ついてしまう人が増えたと言うのは本当に実感として共感します。こういう私自身、日々の暮らしが当たり前に感じすぎて、時には生きていることそのものへの喜びを失ってしまっているように感じています。

現在アジアへの旅行計画中なのですが・・・
人は旅に出ることに、(それも大きく価値観の違うどこかに行くことによって)、西村さんのおっしゃる「比較対象」を得ることを無意識に求めているのかなと思ったりします。
【2009/03/11 17:55】 URL | tt #- [ 編集]

コメントありがとうございます。
アジア旅行いいですね。広い世界を知ることは自分の強さにつながっていくと確信しています。
精神的に病んでる人達がいますが、そのほとんどは小さい自分の世界でぐるぐるまわって追い詰められているだけです。
【2009/03/12 23:29】 URL | 西村 #- [ 編集]


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